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2014年 10月 6日 歴史とは何か?(三枝)

皆さんこんにちは、最近みなさんによく会えてうれしいです。担任助手の三枝です(^〇^)

今日は台風ですね。ここで台風あるあるを一つ!

「明日台風かー、明日から修学旅行なのに・・」⇒台風襲来。

 「お!明日台風じゃん!やった!学校休みだー(≧▽≦)」⇒台風逸れる。小雨。

 ま、よくありがちなことですよね。ちなみに三枝は、小学校の林間学校、高校の修学旅行は台風襲来、成人式は記録的大雪という不遇な人物です。雨男だと揶揄されますが、僕ではなく小中高すべて一緒で家が近所の親友・健ちゃんのせいだとおもっております。

 

さ、そんなことはさておき、前回の更新でも予告した通り、今日は三枝がどんな勉強をしているのかをお話しする回でしたね。とはいってもそれでは自己満足なので、みなさんが「歴史」に興味が持てるような話を中心にしたいと思います!

前回も言った通り、三枝の専攻は「西洋史学」です。

そこで三枝が絞って勉強しているのがスヴァリ「フランス史」その中でもとりわけ、社会史を中心として勉強しています。

フランス史!といっても幅広いですが、三枝がもっぱら興味をもって勉強しているのが19世紀の後半~20世紀の前半です。レ・ミゼラブルで描かれているようないわゆる「革命の時代」がおわり、世界が現代へ向かっていくさまがじつに興味深いのです。

ちなみに卒業論文は第一次世界大戦について書く予定です。なんとなくイメージがわきますかね?

なんで第一次世界大戦を卒業論文に選んだのか!それには単純すぎる理由があります。

第一次世界大戦がはじまったのは何年ですか?? これはもう地球市民の常識です。1914年ですね。そう、今年は第一次世界大戦勃発から100周年なんです!!(ついでに言うと、1944年のナチス軍からのパリ解放から今年は70周年!)

 

このように「歴史を専攻しています」というと、

「そもそも歴史なんてやって何になるの?」という普通の質問から「歴史とかダっせー!歴史なんて暗記科目だろ!?」という頭の悪い質問まで多くの質問が寄せられます。

現在、世界一の大学であるハーバード大学のトップ(学長)を務められているのは、初の女性学長であるキャサリン・ドルー・ギルピン・ファウストという歴史学者の方ですよ。後者の歴史を勉強している人をバカにする発言をしたことのある人は、ハーバード大学をバカにしたわけです。

 

じゃあ歴史とはなにか? 

ここでたかが学部生の三枝がズバリと答えをだしたら、それはもうノーベル文学賞ものです。なのでここでは2つほど、歴史の見方をわかりやすく解説します。どうもこんにちは三枝彰です。

「歴史とは、過去と現在との対話である」

これは歴史家E.Hカーの名著「歴史とはなにか」の超有名な一説です。

そう、歴史とは「対話」なのです。みなさんが今勉強している、いわゆる日本史や世界史の歴史とは一方的に話しかけられてる歴史です。歴史のあるがままの姿をとらえようという、いわば説教を受けているような状態です。

しかし大学でやる歴史は違います。今度はこちらから歴史ちゃんに話しかけるのです。そうすると歴史ちゃんが答えてくれる。

人と話すときもそうですよね。全部の質問に全部同じ返事をするロボットのような人はいないと思います。質問する内容、質問された人、質問されている場や雰囲気・・それによって同じ質問であっても答え方は変わりますよね?

それと同じで、歴史という事実は変わらないけれども、その語りかけかたで歴史ちゃんが答えてくれる内容は大きく変わるのです。つまり一つの歴史の出来事であっても多くの見方があるのです。だからこそ、中国や韓国とその歴史の認識の違いを巡って争いが絶えないわけです。

 

もっとわかりやすい歴史のありかたを紹介しましょうか。みなさんは風邪をひくと病院に行きますよね?そしてこんなやりとりをするはずです。

D:「どうされましたか?」

P:「昨日から胸のあたりが痛くて」

D:「食欲はありますか?」

P:「今朝は大丈夫でしたが、昨日の夜はありませんでした。」

D:「昨日の夜はよく眠れましたか?」

P:「いろいろ考えてしまい眠れませんでした。」

D:「なるほど。それは恋の病ですね。勇気の出るお薬を出しておくので明日以降飲んで頑張ってください。」

とまぁこんな会話をしますよね。何が言いたいかわかりましたか?

では正解です。患者さん病気なんです。なぜ病院に行ったかというと、元気になりたい!という要するにより良い未来を求めに病院へ行ったわけです。

そしてお医者さんはよりよい未来を提供しようとします。今現在悪い原因を特定するために、過去の状態を聞いたのです。

これが歴史学を勉強する大きな理由の一つです。歴史は実用的じゃないといわれていますが、歴史を学ぶことで未来を予測しよりよい未来へと向かうためにはどうすればいいのか大きなヒントを得ることができるのです。受験で過去問をやれっていうのもこういうことですよ。

「未来のために、過去の人が書いたものを、現在読むことで、人はみな歴史的な人間になれる」

と井上靖が言っているのは実に的を得ているといえます。

 

すこしというか、かなり長くなってしまいましたね。。。

でもどうですか、少しは歴史を勉強する意義が見えてきましたか?見えてきたならさいわいです(^ω^)

ではでは、また! 次回の更新をおたのしみに(^ ^)

完全に三枝のコラムみたいになりつつありますが・・・笑

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